職場のビルの状態が不安だと常に心配が消えない

自分が普段過ごしている建物はしっかりしているんだろうか、何でできているのだろう、鉄筋コンクリートか、建築基準法は満たしているのだろうか。
このようなことを日頃から確認している人はかなり少ないと思います。

 

ある人は職場のビルについてこのような不安を抱いています。

私の自宅マンションは築年数もそんなに古くありませんし、かなりがっちりしたつくりです。一昨年の震災のあとで「液状化」が問題になって、気になったので調べてみましたが、もともとしっかりした地盤の台地に立っていることがわかり、ほっとしました。なので、自宅に関しては、まあ安心していいだろうと思っています。

 

心配なのは仕事場です。私は自営で店をやっています。小さなマンション1階のテナントなのですが、このマンションがくせ者。築年数は30年ですから、まだ老朽化しているというわけではありません。けれど、側面にヒビが入っているのです。

 

ヒビはパテで補修されていますが、補修というよりも「見栄えが悪いからミゾを埋めた」というだけのことでしょう。そのヒビ自体が何か大きな事態に直接つながるものではないのかもしれません。けれど、なんらかの欠陥があるからこそ、そういう不具合が生じるのではないでしょうか。
私はあくまでテナントを借りて商売をさせてもらっている身ですから、大家さんや不動産やに「だいじょうぶですか」とは聞きにくい立場。確認できないでいます。

 

けれど、今のところに店を構えて15年になりますが、はじめの頃と比べて建物の状態はあきらかに劣化してきているのです。15年の間で、そのヒビの養生意外に補修らしい補修は1度もしていません。

 

店は1階ですから、もし大きな地震が起こって建物が崩壊するようなことがあればひとたまりもありません。そんな不安があるものですから、ちょっと大きな揺れを感じると寿命が縮む思いがします。

 

それともう1つ。家と店は歩いて10分ぐらいの距離なのですが、その間が古い住宅街で、築年数4〜50年と思われる木造家屋が少なからずあるのです。建物の崩壊の危険もそうですが、それより瓦屋根が心配です。道を歩きながら「もし今大地震が起きたら、あの瓦が飛んでくるのではないだろうか」と思うこともあります。

 

店のマンションの心配をしていたら、民家の瓦で大怪我、なんていうことがないわけではないでしょう。中には「戦前から建っているのではないか」と思うような、かなり朽ちている家屋もあるのです。
なんだか、心配だらけです。

また明日にでも何があるか分からない

ビル/マンションの管理者、オーナーの方はそういう問題意識を持って、法定検査(建築設備定期検査、特殊建築物等定期調査など)取り組むことが必要です。